ジャパネット、新会社で旅行業に本腰 空の旅にも着手 24年売上高約200億円へ

2023.04.10 00:00

ジャパネットツーリズムの茨木社長

 ジャパネットホールディングスは旅行事業を本格化するため、100%出資の新会社「ジャパネットツーリズム」を立ち上げた。クルーズなど新領域を手掛けるジャパネットサービスイノベーションから旅行事業を移管し、新たに航空機を使った国内旅行を始める。第1種旅行業登録を取得中で、昨年に資本業務提携したスターフライヤーに限らず、日本航空(JL)も取り扱う予定。JLとは個人旅行運賃を取り扱う契約を近く締結する見通し。

 ジャパネットは17年に旅行業に参入し、大型客船を全船チャーターするなど、クルーズ旅行を大々的に扱ってきた。今年は「MSCベリッシマ」のチャーターを13本実施し、約5万3000人を集客する計画だ。24年は今年を上回るペースで展開する予定で、シルバーシー・クルーズの高級船「シルバー・ムーン」も全船チャーターし、1室約300万円の価格帯を中心に約300室の販売を予定する。MSCベリッシマでは特別フロアの人気が高く、多くのキャンセル待ちが出る状況で、高級船で需要に応える。

 あえて新会社を立ち上げた理由について、ジャパネットツーリズムの茨木智設代表取締役社長は「本気度の表れ」と話す。一般の旅行に比べて認知度が低く分かりづらいクルーズ旅行の魅力や体験価値を伝え提案することで、実績を上げてきた。そこで得た知見を一般の旅行に広げる。旅行業の売上高はコロナ禍前の19年(12月期)が約60億円。23年は160億円を見込み、24年は約200億円を目指す。

 意外かもしれないが、ジャパネットの強みは他の大手ECサイトと逆の少品種多量販売。旅行も例外でなく、素材を厳選したツアーをつくり、自社のテレビショッピングやカタログ、ウェブサイトなどで販売していく。

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