クルーズ寄港、ピークの6割に回復 運航が本格再開 訪日客はまだ1割台

2024.03.11 00:00

 国土交通省によると、23年における日本の港湾へのクルーズ船寄港回数は前年比約2.5倍の1854回となり、これまでのピークだった18年の63%まで回復した。新型コロナ感染拡大の影響で、日本では20年3月以降、国際クルーズの運航は停止していたが、23年3月から本格的に運航が再開されている。ただ、訪日クルーズ旅客数は35万6000人と、これまでのピークだった17年の14%までしか戻らず、寄港回数の回復とは差がある。

 寄港全1854回のうち外国船社は1264回で、ピークだった17年の63%まで回復した。寄港した港湾数は92港でピークの19年を37%上回り、バリエーションの広がりが見られる。

 一方、日本船社の寄港は590回で、ピークだった18年の58%と外国船社の回復を下回る。「ぱしふぃっくびいなす」を運航していた日本クルーズ客船の事業撤退が響いた。

 観光立国推進基本計画では、日本のクルーズ再興に向けて、25年に訪日クルーズ旅客250万人、外国船社の寄港2000回超、寄港港湾数100港を目標に掲げている。23年の達成度は、寄港回数が63%、港湾数は92%。しかし、旅客数は目標にまだ遠く及ばない。ピーク時に市場の8割を占めていた中国人が渡航制限によって戻っていないことなどが主な要因とみられる。

 クルーズ寄港回数を港別に見ると、1位横浜171回(前年2位82回)、2位長崎96回(同0回)、3位は広島県尾道市のベラビスタマリーナ91回(同1位93回)と神戸91回(同3位57回)となった。

 これを外国籍船に限ると、1位横浜101回、2位長崎95回、3位鹿児島78回。なお、ピークの18年は、1位が博多(263回)、2位那覇(236回)、3位長崎(215回)だった。