海外旅行意欲、諸外国と乖離 アメックス調査 24年も行き先は国内が主流

2024.04.15 00:00

 アメリカン・エキスプレス・インターナショナルが日本を含む世界7カ国で実施した毎年恒例の旅行動向調査によると、日本人の旅行意欲は高いものの、24年も行き先は国内旅行が主流のようだ。海外旅行への意欲はまだ低く、他国と大きな乖離が見られる。

 1000人が回答した日本での調査では、34%が23年より国内旅行を増やし、60%が同じぐらい出かける予定としている。その一方で、海外旅行に出かける回数を増やすと回答した人は15%にとどまり、世界7カ国平均(32%)の半数に満たない。航空運賃の高騰や、円安の影響を含めた渡航先での物価高を敬遠していることがうかがえるが、海外とのマインドの差は大きい。

 家族旅行を計画している人が突出して多いのも日本の特徴。一緒に行く人の1位は家族(67%)で7割近くを占める。7カ国平均でも1位は家族(43%)だが、7カ国中で最も高い。

 このほか、週末旅行が好まれ(日本1位、7カ国平均2位)、ウエルネスツーリズムへの関心が高い(日本3位、世界平均7位)ことも日本の特徴だ。