米国の短期賃貸市場、19年超え 4月は5.4%増

2021.06.07 00:00

 エアDNAの最新報告によると、米国の短期賃貸市場は19年を超える水準に需要が回復した。今年4月は19年比で5.4%増となり、新型コロナウイルスの流行以来初めて19年を超えた。20年比では66.4%増。稼働率も3月の60.9%から61.6%に上昇した。

 ビーチエリアでは、夏の需要がすでに前年を上回っている。5月上旬時点で、フロリダ州のサンタローザ/ローズマリービーチとパナマシティ、サウスカロライナ州のヒルトンヘッドは、6月に80%以上が予約で埋まっている。

 4月の客室平均単価は245.42ドルで前年同月より16.6%高く、19年4月に比べると20.8%高い。販売可能な1室当たりの収益は平均151.09ドルで19年より37.3%上昇した。

 リゾートの掲載物件数はコロナ禍前から12%増え、小都市や農村地域では34%増加した。一方、都市部は逆で、ニューヨーク、ロサンゼルス、ボストンは25%以上減少した。しかし、報告書では、マスク着用ガイドラインの緩和が都市への旅行が戻る促進剤となる可能性を予想している。


この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Short-term rental demand surpasses 2019 levels」

【あわせて読みたい】短期バケーションレンタルは三つ巴の様相 エアビーアンドビー上場 目論見書から探る展望とインパクト

関連キーワード