日系OTAのウェブ販売好調 WiTジャパンで現況報告 AIやタビナカに成長機会

2023.07.17 00:00

日系大手4社が現況などを語り合った。中央はモデレーターを務めたベンチャーリパブリックの柴田啓CEO

 オンライン旅行関連事業者が一堂に会する国際会議、WiTジャパンが7月5~6日に都内で開催された。日系大手4社が登壇したパネルディスカッションでは、各社が国内宿泊流通の好調ぶりを語った。

 登壇したのはリクルート、一休、楽天グループ、JTB。4~6月のオンラインでの国内宿泊予約件数について、JTB、リクルート、一休は19年同期比2桁以上の成長だという。楽天は「非常に好調」と述べるにとどめたが、22年度の国内宿泊流通総額は19年度比12.9%増とコロナ前を上回った。

 次の成長機会をどこに見いだしているかという問いかけに対し、楽天と一休はAI(人工知能)の活用と回答した。楽天はグローバル市場も挙げ、「第3国間取引で勝っていかないと将来繁栄する道はない」(高野芳行上級執行役員コマース&マーケティングカンパニートラベル&モビリティ事業ヴァイスプレジデント)などと述べた。

 共通してタビナカを挙げたのは、リクルートとJTB。リクルートの宮田道生旅行プロダクトマネジメントユニット長は、業務支援サービス群のAir ビジネスツールズを強化する意向を示した。

 加えて、JTB はインバウンド、一休はヤフートラベルも成長機会に挙げた。

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