リクルート、業界支援へじゃらん版観光DXの活用促進
2023.07.03 00:00
リクルートは、じゃらんによる観光業界の支援戦略として、総旅行回数の増加を通じた総地域消費額の増加を図る。柱は観光人材の安定確保、DX化による生産性向上、データに基づく消費機会の拡大の3つ。先ごろ都内で開催したフォーラムで宮本賢一郎旅行Division長は、従来の集客支援サービスなどに加えて、受付管理サービス「Airウェイト」やキャッシュレス決済ツール「Air ペイ」などビジネスツールを提案し、多岐にわたる課題解決を進めていく方針を示した。
地域や事業者と取り組んだ先行事例として、人材の安定確保では、主婦やシニア層が働きやすいように短時間でできる業務に切り分けた募集を行い、採用管理システムでサポートした。価格設定支援システムの導入では、属人的な勘や手作業での情報収集からの脱却に結び付けている。
消費機会の拡大ではじゃらん版観光DXを挙げた。同社の各種サービスで得たデータを提供し、観光客の消費動向を可視化して戦略の策定につなげるもので、需要予測に基づく人員配置や仕入れで消費機会の逸失防止といった効果を上げているという。地域と包括連携協定を結んで試行と検証を重ねており、この1年で熊本県と栃木県那須町が加わり、計5自治体となった。
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