OTA創業者ら、クルーズ販売の新サイト サポート厚く 「ホテルや航空券より複雑な商品」

2023.02.06 00:00

 クルーズ旅行のオンライン販売を手掛ける新興企業のクルーズバウンドは1000万ドルの資金を調達し、事業を開始した。資金調達は元ブッキングホールディングス会長のジェフ・ボイド氏らが主導し、トリップアドバイザーやコンカーなどの創業者が参画している。ボイド氏は役員に就任する。

 主要クルーズ会社の価格、旅程、船舶、客室タイプを比較でき、予約後は電話やEメールでサポートする。OTA(オンライン旅行会社)のような比較・予約機能と既存旅行会社のようなカスタマーサービスを提供するとしている。ミレニアル世代やZ世代にアピールするためモバイルファーストのアプローチで、クルーズ初心者をターゲットとする。試行期間の1年間で予約の91%がモバイルで行われた。

 ピエール=オリヴィエ・ルパージュ共同創業者兼CEOは、「航空券やホテルの予約でよく利用するサイトは、複雑なクルーズ商品を販売するようには作られていない。これは明らかに、クルーズを楽しむ人とそうでない人との溝をつくる要因となっている」と話す。

 また、ボイド氏は「テクノロジー企業は航空券、ホテル、ツアーにおいて消費者の旅行計画と予約プロセスを改善した。私たちの経験豊富で革新的なチームがクルーズで最高の体験を構築する」と述べている。


この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「NEW ONLINE CRUISE BOOKING SITE LAUNCHES WITH $10M FROM PROMINENT INVESTORS」

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