エクスペディア、オープンワールドを拡充 弱者支援や気候変動への対応

2022.10.03 00:00

 エクスペディアグループは、今年初めに打ち出し話題を集めた新戦略「オープンワールド」の第2版を発表した。オープンワールドはあらゆる事業者の旅行販売を支援する目的で、決済や不正防止、コミュニケーションなどの機能を包括的に提供する仕組み。これを拡大し、旅行者の体験や地域社会との関わり、環境への影響まで網羅する。

 十分なサービスを受けていない旅行者への包括的サービス、旅行業界で過小評価されているコミュニティーの経済的発展、次世代に豊かな地球を提供することの3つが柱。包括的サービスでは、LGBTQIA+を歓迎する物件、高齢者や障害のある人が必要とするアクセシビリティーに関する検索機能を拡充した。中小や地方の企業、少数派の体験向上を重視する企業を支援する。

 また、持続可能な旅行の実現を目指す企業連合「Travalyst(トラバリスト)」に加盟したのに続き、「観光分野の気候変動対策に関するグラスゴー宣言」に署名した。持続可能な観光の国際組織「トラベル・ファンデーション」と共同で、DMOにトレーニングと実践的なガイダンスを提供する新しいプログラムの開発にも取り組んでいる。

 同社は「責任ある業界への最初の一歩。公平性や持続可能性を高め、より開かれた旅行のエコシステムへと前進させる」と述べている。


この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「EXPEDIA GROUP LAUNCHES NEW SOCIAL IMPACT, SUSTAINABILITY STRATEGY」

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