2024年7月22日号>競争入札と談合 成長領域の落とし穴
2024.07.21 00:00
公共入札市場は国内旅行市場を上回る巨大ビジネス。コロナ禍では活路を求める事業者が増えました。新たな収入源になり得るこの領域で今回起きた大手旅行会社の談合は、自治体側にも問題があり改善要請がなされるなど、目立った特徴があります。なぜ談合は起こってしまったのか。公共入札ビジネスを「不」としてしまわないために、知っておく必要があります。一方で、取材した公正取引委員会の担当者の言葉が印象に残っています。「談合は誰がやっても差がない仕事で起きやすい」と。
【特集】
*競争入札と談合
成長領域の落とし穴
公正取引委員会は青森市の指名競争入札に関し、大手旅行会社5社の談合を認定した。旅行会社にとって有望分野になりつつある公共入札市場だが、対応を誤れば大きな損失につながり、将来のビジネスにも影響を及ぼしかねない。自治体の対応にも問題があった今回の談合から、観光産業は何を学ぶか。
▽いかにして起きたか
▽談合はなぜ起きるのか
石橋郁雄(龍谷大学経済学部教授)
▽旅行業は変われるか
敷田麻実(北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科教授)
▽競争をどう促すか
黒須靖史(ステージアップ代表取締役)
注目の事例
*睡眠で成長に挑むナインアワーズ
宿泊からヘルステックに軸足転換
注目のニュース
ガイドの自家用車利用、意欲と懸念
デジタルノマド実証、5事業を選定
再訪したい国1位も地方誘客に課題
5月の免税売上高、718億円
誌上セミナー
*今日からできる120%予算達成術
『やりがいづくりの経営』
コラム
*視座 最明仁(日本観光振興協会理事長)
*観光学の扉 鮫島卓
*黒須靖史のミステリーショッパー
*三浦雅生弁護士が答えるよろず相談
*山田静のツレヅレナルママニ
*ビジネスパーソンの日々雑感 板村康
関連キーワード
カテゴリ#バックナンバー#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
城崎温泉街をWHILLで移動 高齢化に対応 でこぼこ道も観光しやすく
-
COP初、観光業の気候対策宣言で歴史的節目 課題は行動 日本の出遅れ感指摘する声も
-
JTBの中間期、増収減益 非旅行事業の減少響く
-
交通空白地解消へ官民連携基盤 自治体・交通事業者と支援企業をマッチング
-
新千歳も外国人入国者プラスに 主要空港の8月実績 韓国けん引
-
廃校へ行こう! 地域の思いが詰まった空間へ
-
リゾートトラストと三菱商事、医療観光で合弁事業を検討
-
沖縄県の宿泊税、都道府県で初の定率制に 26年度から2%で導入へ
-
AI浸透で観光産業に3つの変革 企業関係管理でパーソナル化 流通は直取引に
-
福島・浪江で町の未来考える謎解き企画 異彩作家と連携