2024年6月10日号>脱ダイナミックパッケージ 新たな選択肢を探る時

2024.06.09 00:00

 「ダイナミックパッケージより公式サイトで個別に買ったほうが安いね」。ANA XがTaaSプラットフォーム構想を発表したのは、そんな会話をしていた矢先でした。本誌19年4月29日号の特集「ダイナミックプライスの衝撃」から早5年。国内パッケージツアーへの変動型運賃の適用はどう影響したのか、1つの解がこの構想です。ダイナミックパッケージには有名観光地が選ばれやすくなる負の影響を伴います。一度足を止め戦略を見つめ直す時では。そんなメッセージをタイトルの「脱」に込めました。

【特集】
 *脱ダイナミックパッケージ
  新たな選択肢を探る時

 旅行商品の購入はオンラインが当たり前になり、ダイナミックパッケージが従来のパッケージツアーのシェアを侵食し続けている。しかし、その限界も見えてきた。新たな選択肢の提供を急がねばならない。

 ▽もはやオワコンなのか
 ▽ダイナミックパッケージの次
  高橋敦司(ジェアール東日本企画常務取締役チーフ・デジタル・オフィサー)
 ▽グーグルとの競争
  荒木篤実(パクサヴィア創業パートナー)
 ▽地域への誘客は変わるか
  野竹鉄蔵(ひがし北海道自然美への道DMO専務理事)


統計・資料
 *2024年旅行事業者登録
  都道府県・登録種別旅行業者数の最新状況と推移

注目のニュース
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