日観振、観光産業の強靭化へ活動強化 政策提言など柱に

2021.07.05 00:00

 日本観光振興協会は21年度、観光産業強靭化に向けた政策提言や意見表明を強化する。3月の「日本の観光再生宣言」では賛同が1800件を超え、ムーブメントにつながった。山西健一郎会長(三菱電機特別顧問)はオンラインで開いた総会で「観光再生に全力で取り組む」と述べ、安心・安全な旅の環境づくりや理解促進への活動を積極化する意向を示した。その一環で6月17日には「ワクチン接種に関する観光産業からの緊急アピール」を行い、早期導入を訴えた。

 価値創造とイノベーションの追求、観光産業の持続的成長(SDGs)に向けた課題にも取り組む。価値創造では観光デジタル図書館(仮称)を開設する。さまざまな文献や研究成果をデジタルアーカイブとして整備し、多くの人が利用できるようにする。SDGsでは、観光関連事業者のBCP(事業継続計画)策定を支援し普及を目指すため、昨年度にテンプレートを作成した。これを基にモデル地域での策定を進める。

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