中国で航空便検索・予約が復活 ビジネス渡航が先行

2020.04.06 00:00

 トラベルコープの米アダラによると、中国で1月初旬における15日先までの航空便予約は提供座席数の38%だったが、最近ではこれが58%に拡大しているという。法人旅行はより大きな回復が見られ、20%から38% に拡大した。これまで鬱積していた需要が顕在化していることを示唆しており、レジャー旅行も少し遅れて回復していくものとみられる。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、中国への国際線と中国国内線の航空便を検索した旅行者数は2月に大幅に減少した。しかし、3月になって増加に転じ、3月8日の週には前の週と比較して29%増加した。検索数も増加し始めており、1月初旬に比べ55%、2月より34%上昇した。ただ、世界の情勢を反映し、海外旅行の復活の兆しはまだ見られない。

 アダラは、長期的パターンを予測するには時期尚早だが、旅行関連企業が市場の変化のスピードを理解するのに役立つと述べている。


この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「China sees uptick in flight searches and bookings」