JNTO、富裕層など3分野に重点 22年度事業計画 専門部署も新設
2022.02.07 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/0214_P04-01.jpg)
日本政府観光局(JNTO)は訪日旅行の段階的な再開を見据え、22年度に高付加価値旅行(ラグジュアリートラベル)、サステイナブルツーリズム、アドベンチャートラベルの3分野に重点的に取り組む。再開後も当初は航空運賃が高騰することが見込まれる。蔵持京治理事は「一般の旅行者が一斉に動きだすということは難しいのではないか」と見通し、富裕層市場への期待を寄せた。
ラグジュアリートラベルへの対応では、新たに高付加価値旅行推進室を設置して取り組みを進める。富裕層向けの観光コンテンツの収集を強化しながらDMO、コンシェルジュ、ツアーオペレーターなど国内の関係者とも連携。商談会を通じたセールスを強化をすると同時に、消費者への情報発信にも力を入れる。
サステイナブルツーリズムについても、専門の推進室を新たに設置して取り組む。21年度は50の施設やアクティビティーを紹介するデジタルパンフレットの制作などを行った。22年度はそれらのコンテンツを拡充し、ウェブサイトに特設ページを開設するほか、海外メディアを通じたPRなどで情報発信を強化していく。
アドベンチャートラベルは旅行者1人当たりの消費額が高く、地域への経済効果が高いことから注目を集める分野だ。同分野で最大の団体、アドベンチャー・トラベル・トレード・アソシエーションが主催する世界大会が北海道で、21年のバーチャル開催に続き、23年にリアルで開催されることが決まったことも好機となる。商談会参加などを通じてネットワークを拡大するほか、ウェブサイトの特設ページを拡充して日本全国のモデルルートやアクティビティー情報を発信していく。
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