エクスペディア、7~9月期の業績改善 営業利益3億ドル超
2020.11.30 00:00
エクスペディアグループの20年第3四半期(7~9月)の連結決算は総予約高が前年同期比68%減、営業収益が58%減となった。エリック・ハートCFOは、「コロナが旅行に与える影響を考慮すると、財務実績は予想より良好だった。調整後EBITDAは3億ドルを超えた」と述べている。調整後EBITDAは67%減だが、4億3600万ドルの損失を計上した第2四半期から劇的に改善した。明るい材料は民泊予約サイトのVrbo(バーボ)で、予約数と収益ともに増加したという。
ハートCFOによると、同社は固定費の見直し、変動費の削減、マーケティング効率の向上により、利益率拡大を推進することに重点を置いている。今年初頭、固定費を年間で最大5億ドル削減することを目標に掲げ、第2四半期に削減幅はそれを上回った。変動費の削減は、仮想エージェントとセルフサービスオプションを介して顧客サービスを提供する会話プラットフォームの開発を通じて取り組んでいる。
マーケティング費用は前年同期から68%減少した。ピーター・カーンCEOは「採算の取れないパフォーマンスマーケティングの一部を中止した」と述べ、直接予約の相対的な増加につながると説明する。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Expedia Group Q3 “better than expected,” Vrbo up YoY」
【あわせて読みたい】ブッキング・ホールディングス、予約減少幅が縮小 エクスペディア 「民泊は業績改善の貢献者」
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