海外の法人旅行業界で大型M&A、中堅市場の牽引役誕生か
2020.10.19 00:00
法人旅行分野で大規模なM&Aが誕生した。英コーポレート・トラベル・マネジメント(CTM)は米トラベル&トランスポート(T&T)を2億ドルで買収した。オーストラリアを拠点とするCTMによる買収は、中堅企業マーケットにおいて世界をリードするグローバルな管理会社を創設する動きとして喧伝されている。19年の両社の総取引額は計76億ドル。
T&Tの買収には、18年に同社が完全所有権を取得したラディウストラベルが含まれる。米国でより大きな存在感を確立するためのCTMの今回の動きは、新型コロナウイルス流行前の法人旅行業界で最大の取引となる。
1946年に創業したT&Tは、買収手続き完了後にCTMにブランド名が変更される。ケビン・オマリーCEOはCTM北米地区のCEOに就任予定。同社によると負債はなく、手元資金は8800万ドル。1億2700万ドルの未使用の融資枠もある。
T&TのCTMへの統合は、強力な競争力を有してコロナ禍から抜け出す力を秘めている。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Travel & Transport acquired by CTM for $200M」
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
-
?>
-
パッケージ離れで個人旅行手配に活路 ANA X、TaaSを新たな中核ビジネスに
?>
-
LGBTQ+への対応を宿に指南 ブッキング・ドットコムが研修プログラム 受講者を認証
?>
-
5割以上の組合がベアで合意 サービス連合春闘、ホテル業がけん引
?>
-
藤田観光、6%賃上げで合意 要求上回るベア 育児支援策も拡充
?>
-
添乗員平均年齢、10年で10歳上昇 人口も減少止まらず 待遇改善が喫緊の課題
?>
-
24年の観光産業は「記録更新の年」 WTTC予測 GDP寄与額・雇用とも過去最高に
?>
-
賃上げ、中小企業への波及まだ 旅行関連業の7割が予定なし
?>
-
ANAが新興企業向けファンド 空飛ぶクルマやNFTなどに投資
キーワード#業務渡航#新着記事
キーワード#法人旅行#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking