2大OTAの広告費110億ドルと上昇、最大の行き先はグーグル
2020.03.23 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2020/03/mobile-phone-1572901_1280_R.jpg)
OTA(オンライン旅行会社)大手のエクスペディア・グループとブッキング・ホールディングスの19年のマーケティング費が合計で110億ドル(約1兆2000億円)に上った。前年は106億ドルだった。
エクスペディアは販売・マーケティング費として6%増の60億3000万ドルを投じた。ブッキングは前年とほぼ横ばいの49億7000万ドルだが、ブランドマーケティングに別途5億4800万ドルを費やしており、前年の5億900万ドルから増えている。
オンライン旅行販売の本質的な競争相手であるグーグルは、OTAの顧客獲得費用の最大の受取人だ。金融市場動向の分析を行うシーキングアルファは、「グーグルは最近、旅行素材の掲載機能を検索結果ページの上段に押し込んだため、エクスペディアのリンクがさらにページ下部に押し下げられた」と指摘する。その結果、エクスペディアは広告のリンクにより多くのマーケティング費用を投じ、予約数を維持する必要が生じているという。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Expedia Group, Booking Holdings spent more than $11B on marketing (mostly to Google) in 2019」
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