日本人のドイツ旅行、24年の回復率6~7割 観光局予測 ツアー料金1.5倍で

2023.12.11 00:00

 ドイツ観光局は24年のドイツでの日本人宿泊数の回復率を19年の60~70%と予測した。23年は50%で収束する見通し。西山晃アジア地区統括局長・日本支局長は、航空運賃の高騰や円安が当面継続することを見通しの理由として挙げた。

 ロシアのウクライナ侵攻の影響で、ロシア上空の飛行を回避する直行便の所要時間が3~4時間長くなっており、23年上期のドイツへのパッケージツアー平均価格は約74万円と、19年比の1.5倍に上る。ただ、滞在日数も0.43泊増の4.47泊に伸びている。

 24年は旅行に対して堅調な動きが見え、なおかつ消費単価の高い富裕層や高所得者層に向けた商品造成を旅行会社に働きかけていく。プロモーションはこれまでと同様、宮殿と城、都市と文化、食文化、観光街道を継続する。

 日本人はサステナビリティーへの意識が高いものの、この言葉自体は旅行のモチベーションにはつながらないと見て、文化遺産や地元の名物料理、田舎でのんびりすることなど、人気の旅の目的でありながらサステナブルなテーマに焦点を当てる。

【あわせて読みたい】コロナ後の売れ筋 時代が求める旅の気分