トリッピースがサービス終了 利用状況鑑み ユーザーがつくる旅で若者から支持

2023.11.13 00:00

 みんなで旅に出かける旅行SNSとして事業を展開してきたtrippiece(トリッピース)が10月末でサービスを終了した。運営会社のRETRIP(リトリップ)がサイト上で発表した。「サービスの利用状況を鑑みたうえで」判断したという。

 トリッピースは11年、当時大学生だった石田言行CEOが運営を開始。ユーザーが旅の企画をつくり、共感した参加希望者とプランを具体化するという新しい発想で、若年層から支持を集めた。その切り口に各国政府観光局も注目し、連携して需要喚起に取り組む事例が拡大。新たな海外旅行ビジネスの胎動を感じさせる存在となった。一方で企画の実現に当たっては、既存旅行会社の力を借りていた側面がある。

 14年には、旅行キュレーションメディア「RETRIP(リトリップ)」を開始するなど、事業を拡大した。その後、石田氏が20年に退任。22年にインターネットサービスを手掛けるCultureStudioTokyo との合併でRETRIPに社名を変更するとともに、くふうカンパニーの子会社となっていた。

【あわせて読みたい】旅を仕事にするということ 山田学(前旅行産業経営塾塾長)×石田言行(トリッピースCEO)

関連キーワード