日本旅行の中間期、純利益倍増 売上高は1000億円超え

2023.09.04 00:00

 日本旅行の23年12月期中間期(1 ~6月)連結決算は、純利益が前年同期比91.6%増の55億800万円とほぼ倍増した。年初からの全国旅行支援等の再開や期間延長に加え、新型コロナウイルス感染症の5類移行などが主力の国内旅行を中心に押し上げた。

 売上高は52.5%増の1059億6500万円と1000億円を超え、売上総利益は42.4%増の279億900万円。販管費を2割程度の増加に抑え、営業利益で141.6%増の77億9200万円を確保した。経常利益は123.4%増の80億9300万円。

 単体の部門別売上高で国内旅行は59.9%増の656億5300万円。個人旅行の赤い風船はJRセットプランを中心にウェブ専用商品の強化に注力した。海外旅行は業務渡航を中心に回復し、団体旅行の取り扱いや個人パッケージ商品の販売も順次再開して13.4倍の44億3200万円。国際旅行は訪日旅行需要の大幅回復もあり、47.4倍の92億5000万円となった。

 一方、受託事業は減少し、20.1%減の173億1600万円だった。売り上げ全体に占める割合は前年同期の34.3%から17.9%に低下。ただし、売上総利益では34.6%を維持している。

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