日旅、通期も営業黒字化 国内旅行回復や受託事業で 純利益81億円に

2023.03.06 00:00

 日本旅行の22年12月期連結決算は、営業利益が66億9200万円となり、中間期に続いて営業黒字化を果たした。前期は4億円の赤字。売上高は68.3%増の1819億1400万円。経常利益は289.5%増の74億7200万円、純利益も前期の6億2400万円を大幅に上回る81億1500万円となった。

 ビジネスモデルの変革に加え、国内旅行で10月から全国旅行支援が開始され、海外・訪日旅行では渡航制限が段階的に解除されるなど、需要が回復基調となったことも数字を押し上げた。

 部門別売上高(単体)は、業績回復をけん引してきた受託事業が28.3%増の451億3600万円。感染症対策事業などを中心に伸ばし、売上総利益は160億1900万円で全体の4割を占めた。旅行分野で主力の国内旅行は98.6%増の1144億3300万円。JRセットプランを中心としたウェブ専用商品に注力し、売上総利益は212億1300万円と全体の55%を占めるまでに回復した。

 海外旅行は団体の取り扱いや個人パッケージ商品の販売を再開し、342.2%増の26億2300万円。訪日旅行は回復基調の市場に応じた取り組みで186.2%増の26億9900万円となった。

【あわせて読みたい】日旅の中間期、32億円の営業黒字転換 受託事業が貢献 収益性高く 日旅、非旅行業のシェアを7割に 中計でソリューションビジネスに軸足

関連キーワード