日韓間交流、年内の早期回復で合意 19年以来のトップ会談

2023.05.29 00:00

斉藤国交相(左)を訪問した朴長官

 韓国文化体育観光部の朴普均長官は先ごろ斉藤鉄夫国土交通相を訪問し、今後の日韓観光交流の促進に向けて意見交換を行った。これまで日韓間では所管官庁や観光局などによる観光振興協議会は毎年開かれてきたが、行政トップ同士の会談は19年以来。両国間の相互交流人口を年内のできるだけ早期にコロナ前の水準に回復させることを目指し、尽力することで合意した。19年の相互交流人口は約885万人、22年は約130万人まで落ち込んでいる。

 日韓で取り組む3つの方向性について共有した。交流人口の早期回復に加え、地方の魅力について両国でこれまで以上に情報発信を強化し、交流を促進していく。また、アウトドアアクティビティーや文化体験など地方の魅力や青少年交流に関する情報を発信し、地方と未来世代の交流を促す。

 観光庁は現在、韓国側と協力し、具体策の検討を進めている。和田浩一長官は、「観光の役割は双方向の民間交流を通じて相互理解を深めていくこと。日韓関係のさらなる発展にも重要な役割を果たすため、交流の一層の拡大に努めていきたい」としている。

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