JR東日本、東北で復興ツーリズム 教育旅行・企業研修の誘致推進

2023.05.22 00:00

語り部の講話などを含めて学びのプログラム開発を進めていく。写真は宮古市田老地区の震災学習の様子

 JR東日本は、東日本大震災から12年を経て東北各地で震災伝承施設などの整備が進んだことを機に、地域の関係者と連携して東北で復興ツーリズムを推進する。教育旅行や新入社員研修など企業研修向けに、震災伝承施設を訪れることで学べる防災・減災プログラムを広く周知するとともに、東北への誘客を推進する。防災・減災学習に加え、広大な自然や独特の文化・食なども満喫できる東北を特に若者層に訴求する。繰り返し訪問するきっかけをつくり、交流人口の創出につなげる。

 事業を推進するため、東北復興ツーリズム推進ネットワーク(仮称)を7月に設立する。復興庁など国や青森・岩手・宮城・福島の各県、関係市町村、東北観光推進機構、3・11伝承ロード推進機構、大手の旅行・航空会社などが参画する予定。東北を周遊するモデルコースの整備や地域と旅行会社のマッチングによる商品造成を促し、教育旅行や訪日客誘致などの活動を展開していく。

 モデルコースは震災伝承施設の見学や語り部の講話を通じて学ぶプログラムのほか、東北独自の観光コンテンツや地域の体験プログラムを組み合わせる。これに旅行会社の知見を加えて磨き上げ、旅行商品の造成や教育旅行の誘致に活用する。

 旅行会社向けには、震災伝承施設や東北の観光コンテンツの情報をデータベース化して公開するほか、説明会などを開いて旅行商品の造成を働きかける。企業の新入社員研修やワーケーションなどで東北への旅行を提案し、誘客・手配を行う。

 教育旅行の誘致では各施設の受け入れに関する情報を収集し、旅行会社と協力して学校などに働きかける。外客誘致では旅行会社や航空会社などと連携し、海外へ情報を発信する。

【あわせて読みたい】復興とツーリズム 東日本大震災から10年 2021年3月8日号>復興とツーリズム 東日本大震災から10年