車中泊、広域観光などに一定の効果 日産が検証 課題抱える地域に貢献

2024.04.22 00:00

荷室に折りたたみ式ベッドを搭載した日産キャラバンマルチベッド

 日産自動車は、2次交通と宿泊施設不足に悩む地方自治体の課題解消に向けて取り組んできた車中泊ツアーの実証実験の結果を発表した。23年度は北海道上川町と青森県津軽地域で実施。折りたたみ式ベッドを搭載した日産キャラバンマルチベッドを活用した。

 上川町は応募者代表が男性7割・女性3割で、想定より女性が多く関心の高さがうかがえたという。車中泊スポットのトイレが遠いなど環境整備の課題も見つかったが、町側は関係人口を車中泊の切り口で開拓でき、ジビエ食体験など新規コンテンツを開発できたことは自走化の道筋になるとした。

 津軽は首都圏・関西圏・中部圏の在住者からの応募が半数を占めた。2泊3日コースも人気上位で、DMOのClanPEONY 津軽は「車中泊が広域なエリアをカバーする取り組みを実現してくれた」としている。

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