22年の日本人宿泊者4割増 4億人台を回復 外国人も3年ぶり増加

2023.03.13 00:00

 観光庁の宿泊旅行統計によると、22年の日本人延べ宿泊者数は、前年比39.5%増の4億3721万人泊となった(速報値)。コロナ禍前の19年をまだ9.0%下回るが、12年から19年まで8年続いていた4億人台を回復した。

 すべての月で前年同月比2桁増が続いた。19年比でも10月以降はプラスに転換した。夏休みシーズンの8月に加えて10~12月の各月が4000万人泊を超え、10月11日に開始した全国旅行支援の効果が表れたとみられる。

 都道府県別で高い伸びとなったのは京都府(74.6%増)、大阪府(59.1%増)、沖縄県(58.7%増)、北海道(54.9%増)、愛媛県(52.5%増)の順。一方、鳥取県は唯一減少した。

 外国人延べ宿泊者数も10月からの水際対策緩和などにより前年比288.2%増の1676万人泊と3年ぶりのプラス。10月は579.8%増、11月は1044.8%増、12月は1711.9%増と特に伸びが顕著だった。今後も急速な回復が期待されるが、22年年間では19年比85.5%減にとどまった。