知床観光の回復へ誘客拡大 JATAと北海道 産業が危機的状況

2022.11.07 00:00

小谷野悦光JATA副会長(右)と北海道経済部の山﨑雅生観光振興監

 JATA(日本旅行業協会)は北海道、北海道観光振興機構と協力し、道東への誘客拡大を図るプロモーションを開始した。4月の観光船事故以降、知床への観光客が伸び悩み、観光事業者は厳しい経営状況にある。JATA会員の大手8社が連携し、送客に取り組む。

 各社および共同で道東への旅行商品をホームページや広告で訴求する。JATAの国内旅行需要喚起策「笑う旅には福来たる」に北海道賞を設け、23年3月までに1人1万円以上の北海道宿泊旅行を購入した人に抽選で次回に使える旅行券を提供する。北海道の全国旅行支援事業とも連動させる。

 小谷野悦光JATA副会長(日本旅行代表取締役社長)は「このままでは知床観光の存続が危ぶまれる」と危機感を示した。「行方不明者がいるなかで送客施策は慎重な判断が必要だが、一歩踏み出すことに意味がある」

 訪日旅行の急速な拡大を見据え、知床の観光インフラを維持する目的もある。北海道経済部の山﨑雅生観光振興監は「アドベンチャートラベルでは冬こそ魅力的な商材といわれる。良さをうまく紹介していきたい」としている。