ANA、2期連続の最終赤字 需要回復で次期は黒字転換へ
2022.05.16 00:00
ANAホールディングスの22年3月期連結決算は、長引くコロナ禍による旅客需要の減少で2期連続の最終赤字となったものの好調な貨物需要にも支えられ、前期から大幅に改善した。今期は旅客需要の順調な回復が期待できることから、黒字転換を見通した。
売上高は前期比40.0%増の1兆203億円で、営業損失1731億円(前期4647億円)、経常損失1849億円(同4513億円)だった。最終赤字は1436億円で2609億円圧縮した。ANAブランドの国際線旅客数は93.2%増の82万5000人、国内線は41.9%増の1795万9000人、ピーチ・アビエーションは105.1%増の426万7000人だった。
旅行事業は海外旅行の催行中止に加え、GoToトラベルキャンペーンが再開されず取扱高が減少。一方でグループ内からデジタルマーケティング等の機能移管を受けて受託収入が増加し、売上高は2.7%増の462億円、営業損失21億円(前期50億円)となった。
今期はウクライナ侵攻等に伴う原油高、円安、物価上昇が懸念されるが、順調にいけば国際線がコロナ前の5割程度、国内線は9割程度に回復するとみる。
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