法人旅行が回復傾向 アメックスGBT、コロナ禍前へ徐々に業績改善
2022.04.04 00:00
アメリカンエキスプレス・グローバルビジネストラベル(GBT)によると、21年の総取引額は前年比14%増の67億9900万ドルとなった。旅行収入は5%減の4億4600万ドル、製品および専門サービスによる収入は2%減の3億1700万ドルだった。純損失は4億7400万ドルで、前期の6億1900万ドルから改善した。
エジェンシア買収完了後となる第4四半期は、総取引額が前年同期比488%増の28億ドル。旅行収入は244%増加し、製品・専門サービス収入は31%増となった。
ポール・アボットCEOは決算発表の中で、12月と1月はオミクロン株の感染拡大で取引量が減少したものの、最高潮でこの期を終えたと述べている。2月の最終週の取引量は19年の51%の水準まで回復した。世界中の企業がオフィスを再開するにつれて会議やイベントの需要が高まっているという。3月初旬時点で、会議やイベントの予約は19年の63%まで回復した。
21年の顧客維持率は95%。コロナ禍前より向上している。昨年はヒューレット・パッカードなどとの契約にこぎ着け、今年の新規契約先として防衛・航空宇宙事業のレイセオン・テクノロジーズなどを挙げている。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「AMEX GBT NOTES CORPORATE TRAVEL “RESILIENCE” IN OMICRON RECOVERY」
【あわせて読みたい】アメックスGBT、上半期めどに上場 53億ドル評価予想 名称変更もブランド継続 アメックスGBT、エクスペディア子会社買収へ 法人旅行でシェア拡大
関連キーワード
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
キーワード#アメリカン・エキスプレス#新着記事
キーワード#業務渡航#新着記事
キーワード#法人旅行#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
築地場外市場にスマートごみ箱 ポイ捨てなど課題に対処
-
観光庁予算、旅客税財源の比率83%に上昇 コンテンツ強化、ICT、DMOに注力
-
観光収入、日本は伸び率上位 59%増で米仏など大国しのぐ
-
主要7空港の外国人入国者数、那覇もようやく19年超え 9月実績 韓国3.7倍で
-
文化観光の計画認定、旧醤油工場も たつの市など4件 制度開始から計57件に
-
今治に地域創生のヒント クールジャパンDXサミットで岡田武史氏が披露
-
旅行取扱額で19年超え企業、11社に拡大 10月実績 海外旅行は7割まで回復
-
未体験の訪日市場出現の中で ひがし北海道DMOがシンポジウム
-
中部空港、訪日誘客に主体的関与 地域ブランド共創室を設置
-
キーワードで占う2025年 大阪・関西万博からグリーンウオッシュまで