JTB、製販一体・内際連携を推進 添乗員同行や富裕層商品の機能集約
2021.11.08 00:00
JTBは22年4月からのツーリズム事業の構造改革で、国内と一部地域を除く海外の添乗員同行ツアーの企画・造成機能をJTBメディアリテーリングに集約する。製販一体の体制を敷くことで、ニーズを商品に反映するスピードを早め、体験価値を高める。この考えの下、富裕層への営業戦略も強化し、富裕層商品を手掛けるクルーズ部とJTBグランドツアー&サービスをロイヤルロード事業部に統合する。
現在、国内旅行ブランドの「エースJTB」は本社の国内仕入商品事業部で、海外旅行の「ルックJTB」は海外仕入商品事業部で企画・造成を行っているが、添乗員同行ツアーに限り、メディアリテーリングの「旅物語」として展開する。ただし海外は、欧州、カナダ、米国・豪州の一部はルックのブランドを継続し、機能移管も23年度とする。
これにより、本社で手掛ける商品はダイナミックパッケージが中心となる。花坂隆之代表取締役専務執行役員ツーリズム事業本部長は、「単純な素材の組み合わせにとどまらず、着地コンテンツにいかにユニークさを出せるかが鍵」とする。そのため、国内と海外で分かれていた仕入商品事業部を統合し、内際連携による効率的な販促や企画ノウハウの融合を促す。海外・訪日の両方の観点で捉えたチャーター戦略も強化する。
【あわせて読みたい】JTB、宿泊仕入れを支店に移管 22年度構造改革 JTB、事業ユニットを再編 ソリューションなど3つの戦略ごとに JTB、黒字化へ大構造改革 拠点・人員削減、ソリューション事業拡大 すべての答えはマーケットにある JTB代表取締役社長・山北栄二郎氏
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
-
?>
-
パッケージ離れで個人旅行手配に活路 ANA X、TaaSを新たな中核ビジネスに
?>
-
LGBTQ+への対応を宿に指南 ブッキング・ドットコムが研修プログラム 受講者を認証
?>
-
5割以上の組合がベアで合意 サービス連合春闘、ホテル業がけん引
?>
-
藤田観光、6%賃上げで合意 要求上回るベア 育児支援策も拡充
?>
-
旅行業の倒産、2年ぶり増加 23年度 小規模3倍で地方に波及
?>
-
<人事>日本旅行の常務取締役に吉田圭吾氏
?>
-
添乗員平均年齢、10年で10歳上昇 人口も減少止まらず 待遇改善が喫緊の課題
?>
-
24年の観光産業は「記録更新の年」 WTTC予測 GDP寄与額・雇用とも過去最高に
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking