コロナ終息後にニューノーマル到来、航空の合弁事業崩壊やMICE出張減少

2020.04.20 00:00

 現在の全世界的な封鎖は一時的なものであり、旅行・観光業界はより強く、より良く、そして通常どおりに再出発することが期待されている。だが、業界はその過程で苦しみを経験することになるだろう。

 回復時期は10月以降と見られる。航空会社の過当競争は終わり、協力がニューノーマルになる。インターライン(連帯輸送)が再び広がり、伝統的なアライアンスや合弁事業はあらゆる者に手を差し伸べる必要性に直面して崩壊する。旅行に対する消費者の信頼は、あらゆる旅行形態を奨励する政府の大規模なプログラムでのみ取り戻せる。

 21年7月以降はまさにニューノーマルの時期と位置づけられる。終息後3年以内の航空座席供給量は19年の約75%にとどまり、渡航制限の間に生まれた新たな習慣と行動の変化が定着する。その1つがズーム効果だ。ビデオ会議の使用が増え、イベントや会議目的の出張が減少する。

 規制されたホテルなど安全性が認められた場所が人気となり、安全評価のない住宅の賃貸物件の利用は減少する。エアビーアンドビーは苦労を強いられるだろう。ホテルの利用率もかなり低下する。また、出張期間が短くなるにつれて家族での滞在が人気になる。

※777パートナーズのティモシー・オニール-ダン氏の寄稿


この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「The 7 stages to the “new normal” in travel」

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