北陸応援割、3~4月に実施へ 半額補助 能登にはより手厚く

2024.02.05 00:00

 政府は能登半島地震の被災者を支援する「被災者の生活となりわい支援のためのパッケージ」で、旅行需要の早期回復に向け、旅行代金の半額を補助する「北陸応援割」などを実施する。国土交通省関係の予備費として、観光復興に向けた支援に104億円を充てる。

 震災により、通常どおりの営業が可能な地域でも予約のキャンセルが相次いでいることから、北陸地域(石川、富山、福井、新潟県)での1泊以上の旅行・宿泊商品を対象に、1人1泊当たり最大50%を割り引く。限度額は宿泊単体商品または交通付き宿泊旅行商品1泊で2万円、交通付き宿泊旅行商品2泊以上は3万円、宿泊地が2県以上の周遊型旅行商品では3万5000円。ゴールデンウイークまでの3~4月を念頭に実施する。

 被害が最も甚大な能登地方については、観光客の受け入れが可能になるなど復興状況を見ながら、割引率を70%にするなど、より手厚い需要喚起策の実施を検討する。

 風評被害対策プロモーションも展開する。被災地の風評被害を防止し、観光復興を図るため、日本政府観光局(JNTO)による訪日プロモーションを集中的に実施。北陸新幹線金沢/敦賀間開業の機会も捉え、被災地域の観光の魅力や観光に関する正確な情報発信を実施していく。

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