関西空港、新国際線エリアが12月開業 将来の需要拡大に対応

2023.10.09 00:00

出国審査場イメージ(写真提供/関西エアポート)

 関西エアポートは関西国際空港第1ターミナルビルをリノベーションし、新たな国際線出発エリアを12月5日に開業する。特徴の1つはこれまで南北に分かれていた出国審査場を中央に集約したことで、よりスムーズに出国手続きができるようになる。26の有人審査ブース、8つの自動化ゲート、23の顔認証ゲートを配置する。

 第1ターミナルビルの再設計となるリノベーションは、関西エリアにおける将来の国際線需要の拡大を見据えたもの。国際線の収容能力拡大と保安検査後のエリア拡充、旅客体験の向上を図る。

 飲食、物販など27店舗が出店する。ウオークスルー型免税店のほか、Mood(ムード)と呼ばれる4つの商業エリアを展開。ムードエリアはコンセプトがそれぞれに異なり、旅行者が気分に合わせて楽しめる空間とする。

 次の段階として、保安検査場エリアの増築、新たなラウンジエリアと入国審査場の新設も行い、大阪・関西万博が開催される25年春のグランドオープンを予定している。さらに26年には国際線商業エリアを拡張する。

 関西空港の国際線旅客は18年度で約2300万人だった。今回のリノベーションを中心に、空港全体で約4000万人の収容能力を創出する。