オーシャニアクルーズ、日本市場の早期回復に期待 24年の大型船寄港も決定

2023.04.27 17:39

右端がオーシャニアクルーズのワース副社長

 オーシャニアクルーズが運航する「オーシャニア・ノーティカ」(3万277トン、乗客収容人数656人)が4月初旬、横浜に寄港した。新たにアールデコ調に船内を改装した客船で、旅行業関係者向けに見学会が行われた。これに合わせ、ジェイソン・ワース・アジア太平洋地区セールス担当副社長兼ジェネラルマネージャーが来日し、アジア・オセアニア地域の中で2番目に大きな市場である日本の回復に大きな期待を寄せた。

 早期に海外旅行が活性化している韓国や巨大市場の中国のような近隣国と比較しても、日本市場を重視している理由について、ワース副社長は「日本人客は船内でのマナーも良く、オーシャニアの売りである高品質のサービスやさまざまな国のスタイルを取り入れた食事を楽しんでくれる」と語り、親和性が高い点を挙げた。また、日本は人口に占めるシニアの割合が多く、55歳以上が多数を占める同社の日本人利用層と重なり、販売の伸びしろに期待する。

 日本でのクルーズ商品の販売は旅行会社経由が多いため、旅行会社と連携した販促活動に力を入れる。日本語対応の資料も作成した。予約は回復傾向にあり、第1四半期は前年に比べ5泊以上利用する日本人旅行者が倍増している。

 24年にはノーティカの2倍の収容力がある「オーシャニア・リビエラ」(6万6084トン、乗客収容人数1210人)がアジアで初めて日本に初寄することも決定した。

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