観光庁、先駆的DMOに3法人 田辺・京都・下呂市 世界的なDMOへ戦略的支援

2023.04.10 00:00

 観光庁は世界的なDMOを目指すDMOの中から「先駆的DMO」として、田辺市熊野ツーリズムビューロー、京都市観光協会、下呂温泉観光協会の3法人を選定した。先駆的DMOは登録DMO270団体の中で取り組みがトップランクに評価される。国内にとどまらず世界的なDMOとしての地位獲得を目指し、観光庁が戦略的に支援する。

 観光庁は世界的なDMOの定義として、観光による受益が広く地域に行き渡り地域全体の活性化を図っていること、誘客と観光消費戦略が持続的に策定される組織体であることの大きく2つを掲げ、それぞれ3項目の具体的な課題を挙げている。例えば、可能な限り多くの事業者や業種を含む誘客・観光消費戦略を策定していることや、データを活用した戦略の策定などだ。

 先駆的DMOのうち、6項目すべてで一定の水準を満たしているDMOをAタイプとし、田辺市と京都市を選定。世界的なDMOになるための支援を行う。一方、いずれかの項目で一定の水準を満たしていないDMOはBタイプとし、下呂市が相当。一定の水準を満たす項目を高水準に引き上げる支援を行うこととしている。

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