アマデウス、B2B決済事業で子会社設立 約180億ドル市場に商機見込む
2022.12.12 00:00
アマデウスはB2B決済事業を行う子会社「アウトペイス(Outpayce)」を23年1月に設立する。約10年にわたって決済技術を開発してきたが、この分野に成長性を見いだした。
欧州経済領域を網羅する電子マネーのライセンスをスペイン銀行に申請した。これにより、アウトペイスは支払い処理機能を拡張して銀行業を開始する。支払者と加盟店間の取引を容易にし、決済方法を発行できるようになる。
アマデウスのデイビッド・ドクター決済担当エグゼクティブバイスプレジデントが新会社のCEOに就任する。「決済ビジネスは大きなチャンス。航空と宿泊だけでも約180億ドルの市場規模がある」(同)。電子マネーのライセンスがあればバーチャルペイメントカードを発行できるようになるという。
旅行会社に航空券予約システムを提供するGDS事業を主力としてきた会社は決済ビジネスを模索している。トラベルポートは09年にPSPインターナショナルとの合弁事業としてeNettを設立した。その後撤退を決めたが、セーバーはコンファーマ・ペイを買収し、旅行の仮想カード決済を促進する方針を打ち出している。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「AMADEUS LOOKS TO PAYMENTS OPPORTUNITY, UNVEILS OUTPAYCE SUBSIDIARY」
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
キーワード#GDS#新着記事
キーワード#決済#新着記事
キーワード#牛場春夫#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
旅行取扱額で19年超え企業、11社に拡大 10月実績 海外旅行は7割まで回復
-
キーワードで占う2025年 大阪・関西万博からグリーンウオッシュまで
-
「海外旅行は国の大きな課題」 JATA髙橋会長、回復へ政策要望
-
肩書インフレという時代
-
観光産業底上げに国際機関が重要 PATA日本支部、活動を再び積極化
-
『日経トレンディ2025年1月号 大予測2030-2050』 勝負を決めるのは人間
-
旅行業の倒産、24年は低水準 零細企業中心に22件 すべて消滅型
-
海外旅行市場、若年女性がけん引 25年の実施意向トップ 国内旅行でも顕著
-
ビッグホリデー、「旅行商社」を標榜 販売店との共栄へ新事業 まず介護タクシー旅行
-
OTOAが5年ぶり新年会 海外旅行回復や支払い改善促進に期待