旅行各社が店舗臨時休業、HISは社員6000人に特別休暇

2020.04.13 00:00

 政府が4月7日、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言を発出したのに伴い、多くの店舗を構える大手旅行会社も臨時休業を決めた。JTBは緊急事態宣言の対象となった7都府県の店舗を臨時休業し、予約済みの旅行の問い合わせのみ電話で対応する。期間は「当面の間」とし、新規予約についてはJTB旅の予約センターの利用を案内している。7都府県以外も電話営業のみとした。

 国内で263店舗を運営するエイチ・アイ・エス(HIS)は全営業所・部署を原則、臨時休業とした。リファンド対応に当たる社員などごく一部を除き、約6000人の社員に特別休暇を付与。給与は保証する。店舗で予約した顧客の問い合わせは栄本店に集約して対応する。このほか、近畿日本ツーリストも店舗の臨時休業や営業時間を変更する措置を講じている。

 中小では、風の旅行社が4月6日から5月6日まで臨時休業を実施。ツアーの仮予約・問い合わせ等はウェブサイトで受け付ける。同社は現在、社員の休業実施により雇用調整助成金を受けているという。