23年の訪スペイン観光客数、19年並みの予想 高額消費の日本の回復に期待

2023.12.25 16:34

ガストロノミーは訴求する魅力の1つ

 スペイン政府観光局によると、スペインを訪問する全世界からの観光客は1~10月の累計が7471万人となり、23年は年間約8300万人と予想している。19年の8350万人とほぼ同数。観光消費額は19年の919億ユーロを上回る1060億ユーロと予想した。日本の旅行業関係者を対象に都内で先ごろ開催した恒例の年末懇親会で見通しを示した。

 日本人観光客数は1~10月が26万4776人。通年では約32万人で、回復率は19年の約52%と予想する。全世界に比べ回復が遅れているものの、消費額で見ると他の地域と比較して高いという。そのため、日本市場への期待は大きい。

 観光局は24年に旅行業界向けの施策として、東京で3月14日に商談会を開催するほか、さまざまなテーマのファムツアーを実施する。一般消費者向けには、ガストロノミーをテーマにしたトークショーを予定するほか、スペイン語学ツーリズム、サイクルツーリズムを打ち出していく。

関連キーワード