美瑛など日本の4地域を新認定 UNWTOのベスト・ツーリズム・ビレッジ
2023.10.30 00:00
国連世界観光機関(UNWTO)は、持続可能な開発目標(SDGs)に沿った世界の優れた観光地を認定する「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に、北海道美瑛町、宮城県奥松島、長野県白馬村、岐阜県白川村の4地域を選出した。観光を通じて文化遺産の促進や保全、持続可能な開発に取り組む地域を表彰する制度で、今年は日本を含む29カ国54地域が選ばれた。昨年は日本からの選出はなかったが、創設初年の21年に北海道ニセコ町と京都府南丹市美山町が認定されている。
国別で最多はペルーの5地域。アジアでは中国が4地域、韓国が3地域など。なお、認定からもれたが、奈良県明日香村がアップグレードプログラムに選ばれ、不足した点に対してトレーニングなどを受ける。
プロジェクトが目指すのは、農漁村の観光推進により、景観や知識体系、生物・文化の多様性、産業といった、地域のさまざまな側面の価値向上と保護を促すこと。認定を受ければ、持続可能な観光を実践する優良事例として国際的に認知され、観光客の増加が期待できる。UNWTOのネットワークに参加することで、他地域との交流や海外企業との連携の機会もある。
申請に当たっては観光庁が推薦する形で、国もこの取り組みを支援している。観光立国推進基本計画では、日本版持続可能な観光ガイドラインに沿って取り組む地域を22年時点の12地域から25年までに100地域に増やす目標を掲げる。このうち50地域で国際認証・表彰を目指すが、ベスト・ツーリズム・ビレッジはその制度の1つ。
応募資格は人口1.5万人以下の地域。1次産業を行っていること、地域の価値観やライフスタイルの保持に取り組んでいることが求められる。
【あわせて読みたい】観光立国推進基本計画、人数から質重視に転換へ 新目標案に持続可能な観光地域数
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