沖縄で観光バスの運転手不足深刻 人材戻らず 修学旅行シーズン迎え緊急対策

2023.10.23 00:00

 沖縄県で観光バスの運転手不足が深刻な問題となっている。沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は10月2日時点で、修学旅行が集中する10月から12月にかけて貸し切り観光バス1168台の手配ができていないことを確認した。その後、バス会社と旅行会社など関係者間の調整により、事態はやや改善傾向にあるとみられるが、まだ予断を許さない状況にある。県も緊急対策として12月末まで、県外から運転手とバスガイドの派遣受け入れに1人当たり40万円を上限に補助する支援事業を開始した。

 運転手不足はコロナ禍で離職した後の人材が戻っていないことが主な要因。沖縄に限った事態ではないが、県外から修学旅行など団体旅行を受けられない恐れがあることを重く見ている。OCVBは現状把握や課題確認のため、バス会社とバス協会、旅行会社へのヒアリングを実施。県の支援事業について説明会と意見交換会を開催した。東京・大阪・名古屋でのMICEセミナー商談会では、旅行会社・事業者に早期予約確定の協力を呼びかけた。

 24年度には、法改正による時間外労働上限規制に伴い、さらなる運転手不足が懸念される。OCVBは早期に次年度の予約状況と稼働可能なバス台数等を確認するなど、関係機関と緊密な連携を図り、課題解決に向けた合同会議で協議を行うことにしている。学校や旅行会社には、バス予約の重複や手配漏れをなくすため、早期の行程確定への理解・協力を呼びかける。

 OCVBの調査によれば、23年度の沖縄への修学旅行は1796校・32万7579人が見込まれ、コロナ禍前の8割程度まで回復する見通し。しかし、バスの予約が取りづらく、航空運賃や宿泊代の値上げも課題となっている。