サウジアラビア観光局、旅行促進へ棗椰子会を開催 最新動向学ぶ場に
2023.10.17 11:15
サウジアラビア政府観光局(STA)は同国への旅行需要を促進することを目的に、旅行業関係者などでつくる「棗椰子(なつめやし)会」を組織し、定期的に会合を開いている。
9月の会合では考古学を専門とする早稲田大学総合研究機構の長谷川奏客員教授による講演が行われた。講演では、紅海沿岸地域の歴史とともに同エリアで現在プロジェクトが進む「NEOM(ネオム)」の紹介が行われた。
ネオムは産業の多様化を目的とする「サウジビジョン2030」の一環で、ゼロから都市づくりが行われている。一例では、新たなリゾートアイランドとして24年にシンダラー島が3軒の高級リゾートホテルとともに開業予定。27年には、総距離170㎞に及ぶ人工都市「THE LINE」の最初の地域が27年に誕生する計画だ。また29年には紅海沿岸地域で冬季アジア競技大会も開催される。
棗椰子会の名称はサウジアラビアの特産品デーツにちなむ。サウジアラビアは日本のマンガ文化などの人気も高い親日国。日本ではまだ認知度が低いため、会は参加者の情報交換や新たな知識を得ることを目的としている。30年までに会員100人を目指し、定期的な活動を続ける方針だ。
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