郵船クルーズ、新造船「飛鳥Ⅲ」が25年夏就航へ 2隻体制に

2023.09.25 00:00

飛鳥Ⅲのアトリウムのイメージ(写真提供/郵船クルーズ)

 郵船クルーズは、25年夏に就航予定の新造客船を「飛鳥Ⅲ」と命名した。5万2000総トン、乗客定員は約740人で、日本船籍最大の規模。横浜を母港に飛鳥Ⅱ(5万444総トン)と2隻体制で運航する。両船を合わせた乗客定員は約1600人で、日本の外航クルーズ客船運航会社として最大となる。

 飛鳥Ⅲの特徴の1つは、日本のクルーズ船では初めて、LNG(液化天然ガス)燃料と陸上電力受電装置を採用し、環境への負荷を低減したエコシップであること。横浜市も50年の脱炭素化社会実現を目指し、カーボンニュートラルポートの形成に向けた取り組みを推進していることから、飛鳥Ⅱに続いて船籍港を横浜に決めた。

 同社は飛鳥クルーズとして日本文化や地域の魅力を紹介する取り組みに力を入れており、飛鳥Ⅲでも船内を日本の芸術文化を支える作家の美術品・工芸品で彩る。あたかも「動く洋上の美術館」のようなクルーズサービスを目指すという。

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