カリフォルニア州、旅行者回復へJATAやHISと連携 23年はコロナ前の6割水準と予測

2023.04.03 15:53

カリフォルニア観光局のキャロリン・ベテータ局長

 米カリフォルニア州から先ごろ、観光や産業界から成る100人規模の代表団が来日し、同州への旅行者誘致プロモーション施策を発表した。カリフォルニア州は米国本土の中で日本からの渡航者が最も多く、日本との間に約100の姉妹都市がある。深い関係性を踏まえ、海外市場の中でも特に日本とのビジネス強化を目指したい考え。旅行市場の回復は重要なテーマで、カリフォルニア観光局はJATA(日本旅行業協会)やエイチ・アイ・エス(HIS)と観光客誘致拡大に関する提携の覚書を交わした。

 JATAとは商品開発、旅行会社やミーティングプランナーの育成、観光プロモーションなどで協力する。HISとは研修、視察ツアー、HISの顧客への観光プロモーションや商品開発で連携していく。

 カリフォルニア観光局によると、日本から同州への旅行者は19年に55万5000人、現地消費額は約14億ドルだった。23年はいずれも約60%まで回復すると予測している。

 キャロリン・ベテータ局長兼CEOは、日本市場向けにショッピング、ウエルネス、カルチャーの3点を訴求したいと語り、新たな観光アトラクションやホテルの開業が続く同州のPR強化に意欲を示した。

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