茨城県、台湾市場獲得へ先手 プロモーション過去最大規模 食と観光で消費拡大

2023.02.27 00:00

見本市ではVRを活用した疑似体験を試行し、新たな手法の模索も(写真提供/茨城県)

 茨城県が同県最大の訪日旅行市場である台湾の需要回復に向け、過去最大規模のプロモーションを仕掛けている。2月上旬に台北市内で見本市と商談会を主催したほか、台北駅や地下鉄車内などで約1カ月にわたりジャック広告を展開している。入国規制がまだ残る昨年8月にいち早くプロモーションに着手すると、今回は見本市を初めて主催するなど内容を拡充し、春のシーズンに向けて誘客を強化している。

 いばらき大見本市と題して2月5~9日、700人規模の会場にブースやイベントステージを設置し、県産品の試食・販売や観光情報の発信、旅行商品の販売を実施。知事をはじめ県内食品・観光事業者が営業活動を展開した。イベントステージでは、宣伝大使を務めるタレントの渡辺直美さんが登場するなど、催事を連日開催した。

 県が狙うのは観光での来訪と食の消費だ。東日本大震災以来、台湾は福島県とその周辺3県から食品の輸入を停止していたが、昨年2月にこれを緩和。訪日旅行の22年度内再開を見越して現地旅行会社が商品造成を検討する時期に合わせ、営業活動を始めた。

 県の調査によると、19年度の台湾からの催行ツアー人数は3万1735人で全体の34%を占め、2位のタイを大きく引き離している。団体客が中心だが個人旅行が高まることが予想され、「プロモーションも従来のやり方でいいのか、見本市や商談会を通じて実際のニーズを聞き取り、変化に合わせて対応していく」(茨城県国際観光課)。

 見本市の期間中には、つくば霞ヶ浦りんりんロード利活用推進協議会と台湾の大東北角観光圏が観光友好交流協定を締結。サイクリングロードを相互に紹介し、誘客を促す。