奄美イノベーション運営の伝泊、国際エコラベルのグリーンキー取得 西日本初

2022.02.21 00:00

「伝泊 古民家」は既存の施設を改修して展開している

 奄美大島の宿泊施設が国際的なエコラベルであるグリーンキーを取得した。まちづくり会社の奄美イノベーションが運営する宿泊施設「伝泊」で、西日本地区では初の取得となる。

 伝泊は4種類の宿泊施設から成り、認定されたのは、新築のヴィラリゾートホテル「伝泊 The Beachfront MIJORA」、および既存施設を再生した「伝泊 古民家」(笠利地区)、「伝泊 奄美ホテル」、「伝泊 フレンドリー」。古民家らは3施設で1つのラベルを取得した。同社はこれを機に、従来以上に奄美の豊かな自然と集落文化をオーバーツーリズムから守りつつ、地元に寄り添った運営を目指すとしている。

 グリーンキーは環境に配慮したホテル・レストラン・キャンピング場などに付与される国際的なエコラベル。SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みが進むなかで注目度が高まっており、世界65カ国・地域で約3200の施設が取得しているが、日本では伝泊を含め5施設と圧倒的に少ない。認定施設はこれまで、長野県の「扉温泉 明神館」など東日本のみだった。

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