訪日客、統計開始以来で最少 日本人出国者も70年以来の少なさ
2022.01.31 00:00

日本政府観光局(JNTO)によると、21年(1~12月)の訪日外客数は24万5900人で、統計を取り始めた1964年の35万2832人をも下回り、最少となった(推計値)。年間を通じてコロナ禍の影響を受けた20年比で94.0%減、コロナ流行前の19年との比較では99.2%減と激減したままで、訪日旅行需要はほぼ蒸発した。
月別の動向を見ると、8月には東京オリンピック・パラリンピック開催の関係で最多の5万人を数えたが、それ以外の月はおおむね1万~2万人前後にとどまった。
国・地域別に見ていくと、中国(4万2300人)、ベトナム(2万6500人)、米国(2万人)、韓国(1万9000人)がかろうじて万人台となったものの、訪日旅行市場の大きな一翼を担ってきた台湾(5100人)や香港(1250人)は遠く及ばなかった。
日本人出国者数も厳しい状況が続いており、21年の51万2200人はほぼ半世紀前の1970年(66万3467人)以来の少なさ。20年比では83.9%減、19年比では97.4%減だった。
【あわせて読みたい】20年の訪日客、98年水準の412万人に 蒲生長官「回復容易ではない」 21年国際旅行者4%増もアジア減少 地域格差くっきり 滞在拡大で単価は上昇
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