京都市観光協会、現地体験を5つの領域で重点開発 事業展開計画を改定
2021.07.19 00:00

京都市観光協会は20年7月に策定した京都観光の需要回復に向けた事業展開計画(ロードマップ)を改定した。課題の1つであるリピーター開発では、持続可能な観光につながる京都ならではの体験を5つの領域に分類。具体的な開発方針を掲げて、観光事業者などによる取り組みを支援する。この開発方針も踏まえ、需要の本格回復を見据えた行動計画では、施策や実施時期を日本人市場と外国人市場に分けて明確化。今年3月に京都市が発表した25年までの京都観光振興計画にも対応していく。
同協会は、緊急事態宣言が度重なるなか、新しい京都観光のアイデアを公募。寄せられた意見の分析結果と、新たな誘客ターゲットである「無形の文化資源にまで価値を見いだし、新しい体験に投資し、成長を楽しむことを重視する国内外の旅行者」を掛け合わせ、学びが感じられる体験や心の豊かさを育む旅などに力を入れることとした。
ロードマップでは、引き続き4つのフェーズでコロナ禍発生以前の水準である月当たり日本人25万泊、外国人20万泊を目指す。そのうえで改定版では計画を日本人市場と外国人市場に分け、日本人市場はコロナワクチンの普及状況などに応じた対応に、外国人市場はビジネス目的での短期滞在の許可やそれに続くトラベルバブルの構築、ビザの緩和といった状況の変化に合わせた行動計画を示した。
さらに、さまざまな観光課題が発生していたコロナ禍前の観光に戻すのではなく、行政・事業者・住民が協調して観光を推進できるよう、京都市が観光振興計画に掲げた「市民生活と観光との調和」「観光の質の向上」「観光の担い手の活躍」など5つの政策を反映した取り組みを進める。
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