エクスペディア、顧客重視に転換 サイト刷新で「新章」強調
2021.04.26 00:00

エクスペディアは旅行予約プラットフォームを刷新し、ウェブサイトとモバイルアプリのいずれも1カ所で複数の旅行素材を組み合わせて予約を完結できるようにした。「旅のパートナー」を標榜し、チャットで相談に応じるバーチャルエージェント機能も導入。数カ月以内に日本語サイトでも実装する。ロゴを含む刷新の投資規模は過去5年間で最大。
4月20日にオンラインで会見したシブ・シン・シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーは、「新生エクスペディアとしての新チャプター」と強調。OTA(オンライン旅行会社)の先駆けとして1996年に発足以降、売り上げ拡大に注力してきたが、「次の成長に向けて顧客に集中してサービスを提供する」と姿勢を転換する方針を示した。
日本を含む9カ国で実施した調査から、安さより利便性や効率性を求め、すべての過程で手助けを求めている市場ニーズが明らかになった。新たなホーム画面はシンプルにし、航空機内や宿泊施設の感染症対策、表示料金に含まれるサービスなど、詳細な情報を確認できるようにした。現地ツアーは予約後や旅行中でも予約できる。
【あわせて読みたい】エクスペディア、機械学習で旅行会社の販売支援 エクスペディア、7~9月期の業績改善 ブッキング・ドットコム、コネクテッド戦略は棚上げ
カテゴリ#観光マーケティング#新着記事
キーワード#OTA#新着記事
アクセスランキング
Ranking
-
KNT-CT、6割増収で赤字縮小 今期の黒字化予想 非旅行業を強化
-
訪日実証ツアーで観光再開へ前進 米国など4カ国 旅行大手6社が実施
-
「このままでは観光孤立国に」 観光関連団体、水際対策緩和要望で危機感あらわ
-
4月の客室利用率63.8% 前年比18.5ポイント増 9地域でプラス
-
旅行促進へメタバースの役割増加 83%が購買に興味
-
クルマ離れが変える旅 免許保有率低下のなかで
-
エクスペディアが新戦略、事業者の旅行販売を包括支援 検索機能の改善も
-
関西経済同友会、舟運の活用を提言 クルーズで関西の広域観光模索
-
持続可能な旅の企業連合、エクスペディア加盟で活動に広がり CO2排出量測定など
-
旅行の成約率が上昇傾向 買い物かご放棄は減少