旅ナカの流通基盤整備が加速 JTBがボークンと提携、TXJは10地域に導入へ
2021.02.15 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2021/02/0222_P06-01.jpg)
旅先の体験型コンテンツを束ねて幅広い販路と結び付ける動きが活発化してきた。JTBはトリップアドバイザーのBokun(ボークン)事業部と提携し、国内の現地発着ツアーやアクティビティー事業者向けに商材を一元管理するプラットフォームの提供を開始した。一方、地域側では、DMO(観光地域づくり法人)のVISITはちのへがインセオリーが手掛けるプラットフォームを導入し、域内の観光商材を流通し始めた。旅ナカ市場は需要拡大が見込める一方で流通までの流れが確立されておらず、そこに着目した取り組みが加速しつつある。
JTBはボークンが保有するシステムの日本での営業権を取得した。ツアー・アクティビティー事業者に対し、ボークンが提携するOTA(オンライン旅行会社)34社とのAPI接続、ウェブサイトでの予約・販売・決済機能、アフィリエイト販売機能を提供する。在庫の一元管理や体験型コンテンツの企画・商品化も支援する。DMOや観光協会には、JTBとの一括契約で多数のコンテンツを扱える機会を提供する。
JTBはコロナ禍からの回復と成長に向け、新規事業としてソリューションへの投資を加速させる方針を打ち出している。流通プラットフォームは地域に対するソリューションの位置づけだ。
一方、VISITはちのへが導入したのがツーリズム・エクスチェンジ・ジャパン(TXJ)。観光・物産関連事業者の商材データを抽出し、旅行会社や約80社の海外OTAなどと接続して販売する。購買行動に基づくプロモーションなど、地域のマーケティングの内製化を支援する目的で開発された。インセオリーによると、今年度末までに10カ所で導入される予定だ。
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