アソビューがグーグル予約に参画、観光施設のチケット販売

2019.11.11 00:00

グーグルで予約のサイト画面

 レジャー・体験予約サイトを運営するアソビューはグーグルの予約サービスと連携し、国内の観光施設のチケット販売を始めた。

 日本語と英語で190施設に対応しており、20年春にはアクティビティーを販売する予定。同予約サービスは日本では飲食店情報サイトのぐるなびや飲食店予約サービスのトレタが連携しているが、観光・レジャー分野では初めてという。アソビューは新規顧客の開拓に大きな期待を寄せる。

 「グーグルで予約」は、検索結果やグーグルマップで表示される施設情報から予約できる。日にちや人数など必要情報を入力したうえで、グーグルペイで支払う。ユーザーにとっては予約サイトを経由せずにグーグルで直接予約でき、統一されたフォーマットのため操作しやすいメリットがある。

 アソビューの利点は、同社サイトに誘導しなくても、同様に施設側から手数料が受け取れることだ。特に期待するのは、これまでアプローチできていなかった訪日客の取り込みだ。海外のOTA(オンライン旅行会社)や口コミサイトとも連携してきたが、グーグルへのコンテンツ掲載で訪日需要の取り込むを加速させたい意向がある。

 また、グーグル予約を利用すると、アソビュー会員に自動的に登録される仕組みで、その後はメールマガジンの送付など接点を持つことができる。「アソビューサイトではレコメンド機能が搭載され、やりたい体験や場所などで検索できる。検索結果や地図から流入させるグーグル予約とはうまく棲み分けできると考えている」(同社)

 アソビューにとっては、従来からユーザー拡大に期待を寄せていたサービスの1つ。今後は登録事業者にグーグル予約の適用を促していく。