エアビーアンドビー、IPOへ登録書類提出
2020.09.07 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2020/09/Brian-Chesky-2.22Keynote-16_R.jpg)
エアビーアンドビーは8月19日、米証券取引委員会に新規株式公開(IPO)の登録書類を非公開で提出したと発表した。株式数と価格帯はまだ決定されていない。同社は今後数カ月以内に、当初予測されていた直接上場ではなくIPO の形式で上場する。
新型コロナウイルスに伴う都市閉鎖で旅行業界は壊滅的影響を受け、同社の上場戦略は頓挫したかに見えた。しかし、先の混乱に備えるため、金融機関からの支援を得てビジネスを強化。4月にシルバーレイクとシックスストリートパートナーズから10億ドルを調達し、10億ドルのシンジケートローンも確保した。加えて、従業員7500人のうち25%に当たる1900人を解雇。輸送部門を強化する一方、ホテルとラグジュアリーカテゴリーへの投資を縮小する。
ブライアン・チェスキーCEO は6月下旬、CNBC のインタビューで「ビジネスの構築に12年を費やし、4 〜6週間でそのほぼすべてを失った」と述べている。「われわれが知っていたとおりの旅行は2度と戻ってこない」とし、自宅や滞在先で仕事をする働き方の変化に伴い、新しい市場を今後数カ月で獲得する意向を表明。業界とビジネスが少し回復した場合、IPO は予定外ではないと述べていた。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Airbnb files for IPO despite crisis year for the travel industry」
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