感染対策講じ、旅行大手が店舗営業を再開 JTBは初日から申し込みも
2020.06.08 00:00
主要大手旅行会社は6月1日、新型コロナウイルスに関する政府の緊急事態宣言が解除されたことに伴い、約2カ月ぶりに店舗営業を再開した。感染対策の旅行業ガイドラインに基づき、従業員のマスク着用やアクリル板などによる飛沫接触の防止措置を講じ、事前予約制を取り入れた。当面は営業時間を通常より短縮しながらの試運転となる。
JTBは456店舗のうち約440店舗を再開した。エイチ・アイ・エス(HIS)は、5月18日から営業を開始していた地方の旗艦店から全国の旗艦店に対象を広げ、263店舗のうち23店舗で営業。140店舗すべてを再開した近畿日本ツーリストは、一部に専用ブースでのテレビ電話による接客も取り入れた。
再開初日、JTBトラベルゲート有楽町には、事前予約で5組のリピーター客が訪れた。臨時休業中にメールや電話などで接点を持ち、店舗再開を案内していた。フロアはカウンターの席数を半分に減らし、透明のパーテーションや手指消毒アルコールを設置。ロビーマネジャーがカウンターや椅子、パンフレットケースなどのこまめな除菌や手に取って閲覧したパンフレットの廃棄などに目配りする。今後、客数が増加するにつれ、対応策や実施体制を随時見直していく。
同店舗へのこの日の来店目的は主に申し込み済みの旅行の日程変更だが、予約なしの来店も20組あり、国内旅行は7月以降の旅行の相談のほか、申し込みもあった。海外旅行は多くが再開時期に関する問い合わせだったという。
6月19日をめどに都道府県をまたぐ観光が認められる見通し。だが、JTBは、すぐさま積極的に薦めるのではなく、近場を中心に状況を見ながら販売することとしている。
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